#3【虐待サバイバー】カウンセラーさんと僕【カウンセリング記録】
- 2019.08.12
- カウンセラーさんと僕
- カウンセリング, しんどい, 回復, 生きる

カウンセリングでのやり取りを物語調で記載してます。バックナンバーの目次:虐待サバイバー心理カウンセリング実録シリーズ
カウンセラーさんと僕・#3
カウンセラーさんと僕の間でなんとなく手探り状態のカウンセリングが5.6回続いていた。まぁ、そう思ってたのは僕だけかもしれないけど、向こうは慣れっこだろうし。
そもそも「子供に対して過剰な怒りを感じる」という悩み?でカウンセリングに来たけれど、同じ状況でも「うんうん、しょうがないよね♪」みたいに対応できる僕の時もあれば、怒りを爆発させたい衝動で子供のそばから離れる時もある。
一貫した態度をとれてないな、自分は暴力暴言は子供に振るってないけど、モラハラっぽい対応をしてるんじゃないか?と思う事がある。
そういう話をカウンセラーさんにしたこともあったけれど、「そういうこともありますよね」という感じで、なんというかもっと「いや、そんなんダメだから!こうしたらいいよ!こうしたらそんな対応しなくなれるよ!」みたいな特別な方法を教えてもらえるんだと思ってた。
だって、高い金だして来てるんだから、
カウンセリングってそういうことでしょ?って。でも、魔法の言葉はもらえなかった。
カウンセラーさんに話していることは、雑談の延長のようなものになってきた。
なにも僕だって毎週毎週、怒りを爆発させて子供を殴り倒したい衝動に駆られる訳じゃない、平和な週だってあるんだ。
だから、こんな話するために、こんなに金を払わなきゃいけないのかよ、とか
カウンセリングの後はなんだかスッキリした気持ちになるかも?気のせい?とか
もっと面白い話をした方がいいのかな?とか思い始めていた。
だから、カウンセラーさんに聞いてみた。
「毎回なんかもっと面白い話しなきゃなーみたいにおもうんすよ。ネタ考えていかないと、みたいな。」
「何か話すことが決まってないと不安ですか?」
「不安ではないけど、、、。まぁ、次回はこのテーマで話しましょー、みたいなお題があった方が」
「枠組みがあった方が安心なんですかね?」
「枠組み、うーん、そうかもしんないっすね」
「じゃぁ、次回は、お子さん以外の人にどういう時に怒りを感じるか?教えてもらえますか?」ふんわり笑うカウンセラーさんは、やっぱり可愛い。
はかない感じもするし、気性の荒いクライアントにあたったら大変だろうな、なんて関係ないことを思う。
「わかりました」
次回の予約と、お別れの挨拶をして部屋をでる。この寒くて長い廊下にも少し慣れた。
どんな時に怒りを感じるか?
そんなの決まってる。
わたしの虐待経験を【物語化】しました
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