母親からの虐待が起こる4つの条件【夫の育児不参加は共犯】

虐待されてた人、miraiです(・x・)ノ
面白い論文を見つけたので、それを参考に母親が子供を虐待する4条件を調べてみました。逆にいえばこの条件を少しでも減らせば虐待する可能性が減ります。私のように【虐待連鎖させるかも?!】という恐怖を、条件を避けることで拭えるかもしれません。
母親からの虐待が起こる4つの条件
この記事は(「母親の被養育経験が子ども-の養育態度に及ぼす影響」「文部科学省_虐待の基礎的理解」)を参考に書いています。
1・母親自身の被虐待体験あるいは被剥奪体験
端的に書くと、母親自身が虐待や剥離経験をすることで、子供への認知が歪み、子供へ依存することで虐待してしまう。例えば、「私が片付けた場所にどうして物を散らかすのか?!」「私が疲れているのにどうしてお腹がすいたとか言えるのか!」などと思ってしまう。
・自分と子供の人格が別だと認識できてない
・子供は親の言うことを聞くもの、と言う思い込み
・自分がされてきたから体罰(虐待)は当たり前、と言う思い込み
【子供への依存】
・子供の自立を裏切りや批判だと感じる
・裏切られ感から子供を攻撃対象にする

そうなんです、私はこのポイントにめちゃくちゃ共感します。特に「子供への依存」。私が怖いのは子供の反抗期。私の中にはこんな思いがあります。

私の状況をかくと、子供は現在思春期入り口。幸いなことに2歳くらいのイヤイヤ期は大丈夫でした。おそらく子供に対して「幼児特有の動物的かわいらしさ」を感じていたからだと思います。
けれど子供が14歳くらいになって【父と同じような】横柄な態度で生意気なことを言ってきたら、、、今も正直自信がないです。自分が父にされたように胸ぐら掴んでめちゃくちゃに殴り倒して人格否定の言葉を吐いてしまうかもしれない。そうなったらもう「良い親モード」の自分は復活させられない。それが怖くてカウンセリングに通っています。
自分の奥底に復讐心があって、それをぶつける相手を探しているのかもしれません。父はもう死んだので、宙ぶらりんなんですよね。
2・子ども要因に対する認知的歪曲
子供に要因があっての虐待リスクについて。
出生直後の様々な疾患。保育器に入らなくてはいけなかった、生まれつきの障害があった、父親に似ている、目が小さいなどの「可愛くない(と思い込んでいる)容貌」、性別などの【期待外の事象】です。

どのような障害、容姿、性別であったとしてもそれを「望ましくない」と認識してしまうことが問題。
適切に受け止められない親を責めても意味がない。どんな理由で不適切な受け止めになっているかの理解が必要
3・孤独ー外部ネットワーク孤立・夫婦不仲
家庭内での孤独、また社会(家庭外)での孤独の双方があるとリスクが上がります。
夫婦間問題
夫婦という役割から、両親・親子という役割をうまく負えない。そもそも夫婦関係の上に両親という役割がのってくるため、夫婦関係がうまくいっていないと両親・親子の役割は負えない。また、子供の保護者としての責任よりも、夫婦としての要求を優先させてしまうとマルトリートメントになることもある。
例・幼児を連れて深夜の居酒屋へ行く・テーマパークなどへ過剰に連れ出す
また、夫婦・両親の役割がうまくパートナーと発揮できない場合、そのストレスが子供に向かう。両親で子供を味方につけようと競うこともこれが原因。適切な役割で子供に接さないと子供の情緒発達に大きな傷を残す。
下図の通り、夫との関係が安定している場合は、自身に虐待経験があったとしても虐待を連鎖させていない。(図クリックで拡大)
虐待の予防に夫の育児協力が重要。育児不安は夫の養育行動の柔軟性を妻が好意的に認知したときに母親の負担が軽減。夫の育児協力に対する母親の満足度は虐待抑止のための重要な要因であると考えられる。
夫の主体的な育児参加がない状況での母親から子供への虐待は夫の責任でもある
近所・親族・職場・友人との繋がり
子供とうまく関われない、夫とうまくいっていない、そういう時に近所や職場などに【助け】を求められるか?という話です。小さな問題・ストレスのうちにママ友や職場で愚痴って発散するのも大切ですよね!

当たり外れはありますが、プロに頼んだ方が「あんたはいっつもそうー」などの介入がなくて私は楽でした。多分友達が近くにいたとしても私は相談しなかったと思います。「〜って思われたらイヤだな」という他人軸思考だからです↓
・環境が整っていない人ほど【行政】を頼ろう
4・貧困ー虐待死の84%は貧困家庭
「全国児童相談所における家庭支援への取り組み状況調査」(2009)から読み取れる虐待と貧困の関係は下図の通り(画像クリックで拡大)。虐待家庭の半分は貧困や不安定な就労があると言える。
また、社会保障審議会児童部会の報告では、虐待死したケースの内、「生活保護世帯」「市町村民税非課税世帯」「市町村民税非課税世帯(所得割)」を合計した割合が2005年で66.7%、2006年で84.2%だとされている。つまり、児童虐待の死亡事例に限ると貧困世帯にかなり集中していると言える。
貧困になる理由
これも親自身が虐待されていたため貧困になるケースが多い。
虐待による貧困原因
・親が教育を受けさせない
・虐待により脳が変形=情緒障害≒学力が身につかない
・虐待による愛着障害=不適切なパートナーと子供をもつ、など
貧困=虐待と直結するのではなく、貧困によるストレスが子供に向く、しかしSOSを外部に出せない、のだと考えられる
まとめ
虐待が起こりやすい4条件
1・母親自身の被虐体験=幼少期の虐待が原因
2・子供要因に対する認知の歪み=虐待やマルトリートメントが原因
3・孤独=夫の育児参加がない場合は夫の責任でもある
4・貧困=虐待や貧困の連鎖がある

次回は、「じゃぁ虐待を連鎖させないためにはどうしたらいいの?」を書いていきまーす
(・x・)これもオススメ
わたしの虐待経験を【物語化】しました
-
前の記事
【発達障害】4歳で高機能自閉症・受動型と診断【言語70から100】の軌跡 2019.10.21
-
次の記事
我が子にイジメ傍観者を推奨する親たち【90%の子供は虐められる】から無意味 2019.12.08